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桂久美 - Kumi Katsura

合同会社 Design Muse 代表・Designer


理工学部建築学科卒。照明計画事務所を経て、2000年8月より渡伊。ミラノ工科大学にてデザイン理論を学び、イタリアの建築デザイン事務所でスタッフとしてルネサンス時代の歴史的建造物から住居、ホテル施設の設計監理などの実務経験を重ねる。2006年より汐留地区再開発プロジェクトShiodomeItaliaクリエイティブセンターのイタリア駐在代表として、La Triennale di Milano, Domus Academy, Reggio Children他、イタリア各機関との関係構築、展示企画他、様々な日伊のデザインプロジェクトに携わる。10年間のイタリア生活を経て、2009年東京に拠点を移し、MetaDesignCo.クリエイティブディレクターを経て、2013年よりDesignMuseとして活動を開始。2015年よりTOL STUDIO inc. 欧州担当として「TRI-R / The Light Closest to the Sun」の欧州窓口、「openers.jp / ミラノサローネデザインレポート2015」取材・執筆などを担当。 その他、欧州デザイン提携開発(QUON-ArchirivoltoDesign)、欧州市場開拓ミラノサローネ出展コーディネート(P!NTO などを行っている。2016年6月より、合同会社DesignMuseとして活動を継続。

バブル崩壊後の日本からメイドインイタリーの国へ

常識常識...と繰り返されることに疑問を持っていた幼少時代。既成のものに合わせるのではなく、もっと人に寄り添った暮らし方や環境づくりを手がける仕事がしたいと思い、建築を専攻。人のスケールを超えて次々と開発の進むバブル期の建築ラッシュに疑問を感じていた頃、初めて旅したイタリアで、歴史的な街に今日の人々が幸せそうに生きる姿に衝撃を受け、渡伊を決める。


理論から実践へ

2000年よりミラノ工科大学デザイン学部に単科生として通いはじめる。「デザインとは何か」の問いに始まり、テーマを複合的に掘り下げ結びつけていくデザインのアプローチを体験する。2001年より、言葉を使って理論的に構築する大学から、手を動かして実践しながら経験を積むことのできる事務所にフィールドを移す。



2つのデザイン事務所での経験

著名デザイナーの元で、国際コンペやイタリアメーカーのプロジェクトを経験した後、地域の人に頼られる建築家の元で、ルネサンス時代から現代の建物まで、歴史を紐解きストーリーを組み立て、役所での申請手続きを経て現場で施工するところまで一連のプロジェクトを担当する。タイプの違う2人のデザイナーの元で5年間スタッフとしてイタリアの様々なデザイン現場を経験。



イタリアデザインを日本へ

日本にまだ”デザイン”という概念がほとんど持たれていなかった時代、イタリアのデザインアプローチを日本のコンテクストに合わせて取り入れるためのデザインプロジェクトに着手。汐留再開発地区でイタリア街開発プロジェクトが進められていた当時、ミラノのデザイン大学院大学ドムスアカデミーとのコラボレーションにより、イタリアの街づくり手法を日本の街づくりに取り入れていくための基本計画として「メタプロジェクト」を提案。2006年には、同地区内に、街の文化・経済の核となる複合施設 ShiodomeItaliaクリエイティブセンター をオープン、イタリア初のデザインミュージアムであるトリエンナーレディミラノ、ミラノドムスアカデミー、乳幼児教育のアプローチで有名なレッジョチルドレンをパートナーとして迎え、イタリア駐在員としてデザイン展示・コミュニケーションイベントの企画デザイン、実施コーディネート、また日伊のデザイン開発プロジェクトにデザイナーとして参加。


日本からデザイン

10年間のイタリア生活を経て「日本人として今できること」をデザイナーとして実践していくために、日本に拠点を戻して活動を始める。2009年よりMetaDesignCo.クリエイティブディレクターとして、創造性をキーワードにしたデザインメソッドの体系化、デザインスキルを習得するための学びのプログラムの開発と実践、新しいデザインサービスのプロトタイプ開発と実践など。富士通デザイン株式会社とのプロジェクト、未来の学びを考える ”Future School Design Project”、これからの地域図書館のサービスを考える ”Liferary (Life+rary) Design Project” にて、キッズデザイン賞受賞。


2013年よりDesignMuseとして、東京とフィレンツェを拠点に活動を開始。

2015年より、TOL STUDIO Inc.欧州担当として、欧州展開のデザイン・マーケティング、プロジェクト・コーディネートを担っている。東芝マテリアルの新LED技術が搭載されたLED光源「太陽のスペクトルに最も近い光/TRI-R」の欧州展開プロジェクトを中心に、ミラノサローネレポート2015「openers.jp」執筆、その他家具ブランドの欧州提携デザイン開発(QUON - ArchirivoltoDesign)や欧州市場開拓プロジェクト(P!NTO)などを担う。


2016年6月より、合同会社DesignMuseとして、デザイナーやクリエイター、企業、機関とのコラボレーションを行いながら、横断的な経験を掛け合わせたデザインプロジェクトを手がけている。